UV

日焼けが気になる季節です。女性にとって紫外線はお肌の大敵。日焼け止めクリームや日傘、アームカバーなどは必需品ですよね。しかし、紫外線対策をしなければならないのは顔や体だけではなく、頭皮や髪の毛だって同じなのです。何も対策をしないとイボができることも。

そこで今回は紫外線による頭皮と髪のダメージについて、アデランスのメディカルアドバイザー・倉田荘太郎医師にお話をうかがいました。

■紫外線によって折れ毛、切れ毛、まとまりのないぱさついた髪に

「毛髪の構造は皮膚の角質とよく似ていて、ケラチンタンパク質が主な材料です。最外層はキューティクル、毛幹の主体はコルテックス、中心部はメデュラと呼ばれています。正常で6~8層ある最外層のキューティクルは紫外線でダメージを受け、徐々にはがれていきます。

次に内部構造のコルテックスのファイバーが断裂を起こし、もろくなります。断裂したバラバラのファイバーは隙間だらけのキューティクルからこぼれ出てしまい、遂には髪の内部はスカスカになってしまいます。このようなダメージヘアでは折れ毛、切れ毛、まとまらない髪、ぱさついた髪などの症状が自覚されます」

“キューティクル”とはシャンプーのCMなどでよく耳にする言葉ですが、髪の内部を守る重要な役割をしていたのですね。


■頭皮に紫外線ダメージを受けるとイボができる危険性!

「頭皮も皮膚ですから当然汗もかきますし、紫外線の影響も受けます。紫外線については頭皮でも光老化と呼ばれる変化が起きますので、シミやシワが増え、老人性のイボがある患者さんもよく見かけます。予防は顔と同じと考えて良く、頭皮ケアに特化した製品も最近は多く見かけるようになりました」

浴衣を着る機会のある夏。浴衣のときは髪もアップにしたくなりますよね。しかし、華やかなアップヘアのときに紫外線ダメージにより頭皮にできたイボが目立ってしまってはせっかくの浴衣美人が台無しです。顔と同じくらい頭皮もケアをしてあげるべきですね。


■帽子やスプレータイプのUVカット商品で予防を

「予防は紫外線対策が重要でしょう。髪と地肌をカバーできる帽子と、UVカット商品(スプレータイプなど)は有効と考えられます。夏は熱いドライヤーやカラーリング、プールの水などでもダメージが助長されますので、髪に優しいケアを心がけましょう」

少し前までは日焼け予防の帽子というとサンバイザーが一般的でしたが、最近ではUVカット効果のあるオシャレな帽子も多いので、紫外線を予防しつつファッションに帽子を取り入れてみるのも良いですね。

“髪は女の命”という言葉があるように、ダメージを受けたまとまりのない髪では不健康に見られてしまいがち。この夏からは顔や体だけでなく、髪や頭皮の紫外線ダメージにも気を使い、潤いと張りのある美しい髪でいたいものですね。

転載元:http://lifestyle.jp.msn.com/diet_healthcare/news/wooris/