足の臭い

「足がくさい」。
一日働いて帰宅し、玄関で靴を脱いだ時、自分の足に驚くほどの臭いを感じる瞬間がある。 女性はケアしている人も多いと思うが、筆者も含め男性は正直、気をつけている人は少ないのではないだろうか。 今回は、足の臭いに関する男女の意識差を調査。女性に嫌がられる“臭い足”からオサラバするにはどうしたらいいのかを考えてみよう。

○自分の足の臭い、どの程度意識している?

まず、世の中の男性はどのくらい、自分の足の臭いを気にしているのだろうか? マイナビ会員の20代~50代の男性500人実施したアンケートを見てみよう。

自分の足の臭いが気になると答えた人は69.4%と半数以上にもかかわらず、 ほとんどの人がケアをしていないことがわかった
「足の臭いをなんとかしたい」という思いはあるものの、どうケアをしたらいいか分からない……というのが本音のようだ。


○女性は、恋人・旦那以外の足の臭いに敏感!?

一方、女性は男性の足の臭いをどの程度気にしているのだろうか? 同じくマイナビ会員の20代~50代の女性500人にアンケートを実施した。

「気になったことがない」と答えた人は55.6%

・足が臭いのは嫌だが、好きな人だったら構わない。(女性・販売サービス業)
・恋人の靴下は臭いけど、私もちょっと臭いので同じ人間だししょうがないと思います。(女性・クリエイティブ職)
・夫の足が臭いが、私が気付いてキレイにしてあげます。(女性・営業職)

「なぁ~んだ、世の中の女性は足の臭いをそんなに気にしていないのかー!」とひと安心したのもつかの間。回答者の多くは、旦那さんや恋人の男性の足なら臭くてもしょうがない!という、親しい関係だからこそ許せる愛のある回答が多かった。


○足の臭い男は、恋愛対象から外されてしまう!?

「男性の足の臭いが気になったことがある」と答えた44.6%の女性からは厳しい意見が寄せられた。

・飲み会の時、足が臭い同僚がいるので、なるべく離れた席に座るようにしている。(女性・販売職)
・座敷での食事の時、足の臭いがクサすぎて食事がまずくなった。(女性・営業職)
・デスクで靴を脱いでいる同僚の足の臭いに耐えかねて、席を変えてもらった。(事務系専門職)
・合コンでちょっといいなと思った男性がいて、隣の席に座ったが、足下からとんでもない異臭が…「あ、この人無理だ」と一瞬で切り替えました。(女性・商社事務)

足の臭いが気になった場面の多くに挙げられたのは、靴を脱ぐ座敷タイプの飲食店。靴という仮面を脱ぐことで初めて明らかになる「本性」とばかりに、初対面の男性や足が臭かった時のイメージダウンは相当なようだ。

また、オフィスでのサンダルも気をつけたい。筆者も社内ではサンダルに履き替えているが、朝はまだ大丈夫だとしても、外出をして夕方頃に戻ってきた時の足は臭いことが多い……。職場の女性から鼻をつままれる存在にならないためにも、夏場はより一層注意が必要だ。


最後に「足が臭い男性とどこまで深い関係性になれそうですか?」との質問をしてみた。

足の臭い男子は友人までならOKだが、恋人にはしたくないというのが世の女性の意見のようだ。また、「足の臭い男性とは知り合うのも嫌だ」という女性が14.6%もいることも衝撃の事実だった……。夏は身も心も開放的になる出会いの季節。そこで足を開放しても残念な男にならないためにも、足の臭い対策を紹介していこう。


○この夏におすすめする、足の臭い対策!

対策①:5本指ソックスで足汗をケア

そもそもあの悪臭は、雑菌が足の裏にかく汗に混じる皮脂を分解し、エネルギーとして摂取した時の“排泄物”として発生すると言われている。言ってみれば雑菌の「おしっこ」や「うんち」みたいなものなのだ。 つまりは足裏にかく汗をこまめにケアすることで悪臭を防ぐことができるわけだが、とはいえオフィスで足の裏の汗をタオルやハンカチで拭くわけにもいかない。
そこで役立つのが、指の間の汗を吸収し、乾燥した状態を保ちやすくしてくれる「5本指ソックス」だ。
ちなみに筆者の経験上、水玉やストライプなど可愛らしいデザインのものを選べば、合コンなどで靴を脱いだ時に、女性陣から「カワイイ~!」と注目される効果もあったりするのである。

対策②:日当りの良い場所で靴を干す

「5本指ソックス」が汗のケアで臭いを抑える、いわば“対処療法”なのに対して、雑菌そのものを撃退することで悪臭の元を断とうというのがこの「靴を干す」対策だ。
天気の良い朝に、日当りと風通しの良いベランダなどに靴を置いておき、帰宅後に回収するだけでOK。さらに市販の除菌消臭スプレーを事前に吹きかければより効果的が高まる。
ちなみに革靴は2足以上必ず用意し、ローテーションさせて使ったほうが傷みにくいし、こまめに干せるので雑菌の繁殖も抑えられる。

対策③:“いいとこ取り“のインソール

意外と見落とされがちなのがインソール、つまり「靴の中敷き」だ。前述したように、足の臭い対策には、「汗のケア」と「除菌」という大きな柱があるが、インソールには足裏の汗を吸収してくれる効果があり、最近はさらに除菌効果をうたうものも多い。「5本指ソックスはビジネスシーンに合わないし、靴をこまめに干すのは面倒だし……」という人にも有用だ。

中でも今回編集部が注目したのは、紙製で取替えタイプのインソール「アシートOタイプ」(アシート・コバシ)。 考えてみれば、「紙製」で「取替え」のインソール……清潔さを保つためにも、なかなか理にかなった発想だと思う。

手に持ってみると、材質は薄手の段ボールのような感じ。靴に入れて実際に足を入れてみると凹凸があり、まるで畳の上に靴下で立っているような爽快感がある。 説明書を読むと、「クリスライト」なる脱臭剤が配合されている特殊紙が使われているそうで、銀イオン系の抗菌剤も塗られているそう。これはなかなか期待できそうだ。

ちなみに何もせずに履き続けた日の靴と、このインソールを靴の中に入れた日の靴を、それぞれ帰宅後に臭気計で比べて実験してみた。

実際に靴を履いて1日普段通りにすごしてみたところ、インソールを入れた場合の臭気強度が、入れない場合の半分以下に低下することが判明。数字にはもちろん個人差があると思うが、足の臭いに悩んでいる人は、ぜひ試してみる価値があるのではないだろうか。

「オシャレは足下から」というが、靴の中にまで気を配れてこそ、本当のオシャレ男子と言える。今回紹介したさまざまな対策を参考にしながら、さわやかな夏を過ごしていこう。

転載元:http://lifestyle.jp.msn.com/life/trend/mynavi/